実力育成コース

  • 小5~小6

 大学生の学力低下以上に深刻なのが、現在の小学生の学力レベルの低下です。私達もこれまでの指導経験から、特に「計算」「読み書き」の力が低下し、「粘り強く考える力」が弱くなっていることを強く実感しています。さらに、2002年の学習指導要領の完全実施がそれに拍車をかける結果となりました。この傾向はさらに加速すると考えられます。
 計算は、数の広がりを理解する手がかりであるだけでなく、自然科学の扉を開く重要な鍵となります。計算だけでは論理的な思考は育たないと主張する人もいますが、「割合」「速さ」といった学習も計算なくして成り立ちません。中学・高校の数学においても、「計算」は学習内容を理解するための重要な要素であることは言うまでもありません。そして、どの教科にもつながる「読み書き」の力…これは「理解する力」「考える力」の基礎となるもので、計算以上に継続した積み重ねが大切です。

 現在の「ゆとり教育」の大きな欠点の1つは「自分の力で解けない」ことにあります。以前に比べ、小学校の授業の中から問題を解く時間が圧倒的に少なくなっています。解き方や考え方を「学んだつもり」「わかったつもり」になっているだけで、簡単な計算であっても正解にたどり着けないということがよくあります。このコースでは、「自分の力で解く習慣」や「より効率的な学習方法」を体験しながら身につけることを目標としています。それは必ず中学・高校への学習に結びつくものであり、中学受験をするしないにかかわらずこの時期に身につけておきたいことの1つです。
 算数・国語とも各学年の内容に対応したテキスト(指導要領+α)を使用し、一斉授業の形式で授業を進めていきます。授業での自由な意見交換を通して「考える力」を培いながら、演習時間もしっかり確保し、「自分で解く力」を磨きます。さらに、ノート・チェックを通して、ノートの使い方や家庭学習の方法なども指導していきます。

 アイ・エル・エスの実力育成コースでは、授業→家庭学習→授業→家庭学習…という流れの中から、「学ぶ力」の基礎がしっかり身につけられるようサポートしていきます。