わたしは何故か旅行3〜4日目くらいによく体調を崩します。 ちょうど疲れが溜まって飽和する時期なのか、それとも異国の食べ物に身体が適応するための反応なのか、たいてい吐き気と下痢が同時に出るので困りモノです。 しかもこの時期って、1、2週間の旅行だとメインイベントの日だったりするんですよね。 2度目にネパールへ行ったのは前出の友だちの結婚式のためだったのだけど、新郎が新婦を迎えに来るという、一番結婚式らしい儀式の日に倒れて隣の家で寝てました。
 さらに96年の初夏に父親に連れてってもらったスペインでも巡礼祭りのクライマックスにぶつかってダウンしたし、今年(98年)の夏に行ったアメリカが初めてほとんど体調崩さず済んだ旅行でした。 でもこれはエアコン完備の一流ホテルに泊まってて、食べ物も日本と大差なかったから……特別ですね。 ネパールとスペインは一般家庭に居候とか、巡礼行列に混じって炎天下を歩いた後に野宿とかだったから(笑)
 まあ、最初の旅行ではすごく不安になって落ち込んだけど、無理せずひたすら休んでいれば1日ほどで元気になると経験で覚えたのでその後は結構気楽に乗り切ってます。 ただし4度目のネパール(96年冬)では青唐辛子の生を間違ってかじったこともあってえらい目(鳥肌が立ってるのに全身汗びっしょりで、涙と鼻水と唾液が止まらず、胃がきりきり痛んで気が遠くなった)にあいましたが・・・これも例外ですね。

 で、96春は2/18にその通過儀礼(笑)が到来したのでした。

 朝起きて体調が悪かったので、わけを話してチャイとパン3口だけ食べてお昼ごろまで寝ていました。 ポカラに行ったことがないという話をしたところ、Dさんの奥さんの親戚がいるからと、連れて行ってくれることになりました。 起きて多少元気になっていたのでタイ航空のオフィスまで散歩がてら歩き、Dさんと一緒にネパールエアラインへポカラ行きの飛行機のチケットを買いに……ところがパスポートとドル入りのお財布を持って行くのを忘れてました。 パスポートは番号をメモしてあったのでおっけーでしたが、ドルじゃないとチケットが買えないのです。 Dさんは奥さんの分をネパールルピーで買えるのですが、外国人はルピーはダメだというのです。 幸い日本円がポケットに少しあって、それでもいいと言われたので無駄な往復をせずに済みましたが……いろいろ事情があるんだろうけど、何だかなあと思うのでした。

 お昼はインスタントヌードル。 これはなんとか全部食べました……今回は結構回復が速かったみたいです。 午前中は水分補給にお茶と、あとアクエリアスの粉末を湯冷ましに溶いて飲んでました。 D家の子どもたちに「それは何?」と聞かれて「薬」と答えたけど、「何?」って聞かれても困りますね。 「ジュース」とか「甘い飲み物」では意味合いが違うし、でも「薬」というわけでもないような……
 そういえばD家では「お湯」にも苦労しました。 いっぺんどうしても体調が悪くてチャイが飲めなくてブラックティーの作り方を説明して頼んだら、ぬるま湯にティーバッグが浮いてたのです。 チャイは煮立てて作るからか、熱湯に茶葉を入れるという発想がなかったみたいです。 さらに「湯冷ましをください」と頼んだら「最初からぬるいお湯」つまり沸騰前に火からおろしたぬるま湯をくれる……確かに見た目は同じなんだけどね(^^;

 明日からのポカラ行きの準備をして寝ました。


6.トイレ騒動の話

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