チャパガオンから帰ってホテルへ戻り、17日からお世話になる予定の家に連絡をとったら、有無を言わせずチェックアウトさせられて1日早く家に連れていかれてしまいました。 好意はありがたいのだけど、結局3泊予約しといて1泊しかできなかった……チベッタンブレッドも食べられずじまい……(;_;)

 ここからしばらくお世話になったのは、カトマンドゥのディリ・バザール近くのDさん一家。 当時しばの家の隣に住んでいた友だち(ネパール人。現在はバンコク在住)の旦那さんの親戚の家です。

↑この写真はカトマンドゥじゃないけれど……
 カトマンドゥの中心からちょっと外れた住宅地の辺りを歩くと、鉄筋が屋根にぼこぼこ飛び出してたり、2階は柱だけ立ってるなんて家をよくみかけます。 鉄筋は赤錆てたりして、建てかけなんだか壊しかけなんだかわからないんですが、大抵は建てかけの家で、しかも既に住人が居て生活してたりします。 資金の問題だったり、工期が伸びたとか、電気・水道の都合(どうやらネパールでは家が実際に出来てないと電気も水道も通らないらしい。 工事にも電気・水道は必要なので、とりあえず1階だけ作って……ってことになるんだとか。 英語だったのでちょっと自信ないけど、そんな説明をしてました) だとか、理由はいろいろのようですが大して珍しくないことのようです。

 D家も建てかけの完成してる1階部分にとりあえず住んでいて寝室が一つしかなかったので、わたしが泊まってる間は男性陣(Dさんと息子)は居間のソファで寝ていたみたいです(^^; 2階・3階・屋上まで、外壁の煉瓦積みは一応出来てて見せてもらったけど、ほとんどレンガをコンクリートで積み固めてるだけで、地震来たら一発で崩壊だな……って、素人でも想像つく作り方でした。 友だちの旦那さんは建築専攻の留学生だったのですが、「こういう勉強してると国に帰りたくなくなります。恐いよ・・・。」って言ってたのが実感できました。 あれは恐い。 しかも地震が起きても不思議のない場所(ヒマラヤ造山帯ですよね)なんだから……

 17日はシヴァ・ラートリ。 名前の通りシヴァ神のお祭りですが、Dさんの話では「シヴァ神の誕生日で、生まれたばかりの神様が寒くないように街のあちこちで火を焚く」んだそうです。 確かに夜になると街のあちこちで火が焚かれていました。 奥さんにシヴァ神をまつっているパシュパティナート寺院へ行ってみようと誘われて、彼女の友だちの日本人女性数人と一緒に行ったのだけど、ただでさえ祭りですさまじく混んでいたところへどうやら王様の参拝とぶつかったらしくて、結局寺院の敷地の入り口にも近寄れないままあきらめて帰りました。 まあたどり着けてもわたしたち日本人は寺院そのものの中には入れないのですが……。
 パシュパティナートへは別の日に行ったらすっきり空いてて、とても同じ場所とは思えませんでした。 シヴァ・ラートリの日の込み具合といったら……大晦日の深夜の明治神宮近辺とでも言えばいいかしらん。 とにかくすさまじかったです。


5.通過儀礼 の話

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