霧の朝
クマルタールの朝。夜明け前〜8時くらいまでの変化です。
同じ位置で撮ってたつもりだったけど、実際につないでみると
結構ずれててうまくつながらないなァ……

 パタン郊外(詳しく言うとクマルタールという地区らしい)の知人の家で一泊した翌朝、日が昇る前に目が覚めたので、朝日が見られるかなと屋上へ出てみました。
 最初はちょっと霧が出ていて、チャイを飲みながら日の出を待っているとだんだん霧が全体に広がってきます。 霧は一時隣の家が見えなくなるほど濃くなって、それから今度は下の方に沈み始めます。 日が昇ってしばらく経つと霧が下の方に偏ってきて、さらに1時間ほど経って完全に太陽が登りきると、霧は跡形もなくなります。

 以前「ヒマラヤの夜明けを見よう」と、ドゥリケル(朝日を見るツアーがよく組まれる近郊の丘。夕日はカカニという場所が有名)へ連れていってもらったことがありました。 朝のカトマンドゥ盆地には霧がたちこめて、上から眺めると湖のように見えます。 昔、この盆地は湖で、文殊菩薩(じゃない場合あるかも)が周囲の山の一部を切り崩して水を流出させ、人が住めるようにした……という伝説があるんですが、なんとなく納得してしまう光景です。
 霧の上から見るとほんとに神秘的なんですが、同じ時間帯に霧の中を車で移動したり、朝市目指して田舎道をてくてく歩くのはかなりチャレンジャーでした。 今回の滞在中何度かそういう日があったけど、「一寸先は白い闇」でいきなりトラックとか現れるわ、牛が路上に寝てるわ、はっきり言ってこわいです。

 このクマルタールの知人(A氏)宅にはあとでずっとお世話になりました。 町からかなり離れていて、タクシーは嫌がるわテンプーはボるわの立地なのだけど、その分空気がきれいで景色もよいところでした。 それに家の前がバスのルートなので、交通の便もひどく悪いってわけではなくて、いい場所でした。 テンプーにボられたけど。<こだわってる……いっぺんタクシーよりも高い金額吹っ掛けられたのです。

 空気と言えばカトマンドゥの大気汚染は相当ひどいようで、地元の人ですらマスクをしてたり、サリーの端で口元をおおってる人が多かったです。 天気が良くて風が穏やかな昼過ぎに屋上からカトマンドゥの方角を眺めてたら、紫のスモッグにすっぽり覆われて無気味な景色でした。 盆地なので風がないとスモッグが溜まってしまうんでしょうか。 風が吹いている日はヒマラヤもよく見えるんですが……


 16日にはAさんの息子さんと奥さんと、遊びに来た現地の女学生2人と、5人でチャパガオンというパタンの南方にある寺院へ行きました。 が……ヒンドゥーの寺院なのかな?  どこへ何をしに行くのかよく把握しないまま「出かけましょうか」と連れていかれたので、詳しいことを聞きそびれてしまいました(^^;;;  写真もわけのわからない看板を撮ったモノ1枚しか残ってないのです。


4.シヴァ・ラートリとかの話

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