プリアンプの自作

 パワーアンプを完成させたのが2001年11月。さっそくプリアンプ(三栄無線のキット。オールFET)をつないでみましたが、どうもハムっぽいノイズが大きく、またボリュームをかなり絞らないと音が大きすぎます。CD直結だとそのような問題は発生しないので(ただし音が硬い)、原因はフラットアンプのゲインが約24dBもあるせいでしょう(それだけじゃないかもしれませんが)。解決策としては、パワーアンプの入り口にボリュームを挿入するという手がありますが、フラットアンプで増幅→ボリュームで減衰というのもなんだか無駄な感じがして面白くありません。
 そこで、ゲイン0dBのバッファアンプを持つプリアンプを自作することにしました。ラジオ技術84年1月号に掲載された黒田徹氏設計のプリアンプで使われているバッファアンプです。特にバッファアンプに力を入れたと黒田氏が書かれているだけあって、驚異的な低歪み率です。
 折角なのでバッファアンプだけでなくイコライザアンプも作ることにしました。上記プリアンプで使われているイコライザアンプはMCカートリッジ専用になっていますが、僕の使っているカートリッジはMMです。そこで、黒田氏の「基礎トランジスタアンプ設計法」に載っているMM用イコライザアンプを採用することにしました。が、この本では回路図しか載っておらず、基板パターンは自力で起こさなくてはなりません。基板パターンを起こした経験など全くないのでちょっと不安でしたが、なんとかトライしてみることにしました。どうなることやら・・・。

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