製作

基板の製作

 まず方眼紙に基板パターンを写し取り、次に所定の大きさに基板を切り出し、方眼紙を基板の銅箔面の上に乗せ、穴空けする場所にポンチを打ちます。
 基板を切るときはアクリルカッターを使うのですが、すぐに切れなくなるので、惜しげもなく刃をバンバン交換します。

 ポンチを打ったあと、銅箔面をクレンザーをつけたナイロンたわしでピカピカに磨き上げ、きれいに水洗いして乾かします。

 ポンチ痕を目印にインスタントレタリングのパターンを転写します。

 パターンを転写し終わった基板です。

 パターンを線でつないでいきます。塗料はセラックニスと着色料を半々に混ぜたものをつかいました(ニスだけだと透明で非常に見づらい)。筆は模型屋で買った面相筆という細いものを使っています。細かい作業で神経を使います。
 パターンを書き終わったらエッチング液につけて余計な銅箔を除去します。エッチング液は暖めた方がよいという話も聞きますが、僕は常温のままやりました。浸ける時間は約40分。

 エッチングが終了した基板。ちゃんと余計な銅箔がなくなっているか、パターンがつながったり切れたりしていないか、慎重に確認します。

 ポンチ痕にミニドリルで穴をあけます。部品によって足の太さがちがうので、刃のサイズを使い分ける必要があります。
 取り付ける部品の一部。

 部品を取り付け、はんだ付けが終わった基板。上が電源、左下がイコライザ、右下がバッファです。

シャシ加工〜組立

 お次は難関のシャシ加工。今回使った鈴蘭堂のCL-8ALはフロントパネルの厚さが4ミリもあり、見栄えはよいのですが、加工は苦労します。穴あけは、ドリルで小さい穴をあけたあとニッパーで穴と穴の間を喰いきっていく方法で行うのですが、これがなかなか大変で、右手の中指と薬指に出来たまめが破れて痛いのなんのって(泣)。

 ロータリースイッチは配線がこみあうので、パネルに取り付ける前にシールド線を配線しておきます。ロータリースイッチはアルプスSRN2045というやつで、370円と安価なのはよいのですが、サイズが非常に小さくて半田付けが難しく(ぶきっちょなもので・・・)、下手すると線がショートしかねないような気がしたので、シールド線には熱収縮チューブをかぶせ、根本に絶縁テープを巻きました。 

 やっと完成! つまみとスイッチはちょっとレトロなデザインのものを使ってみました。黒田氏の製作記事では電源部がまるごとシールドされていますが、そこまでやるガッツがなかったので、電源部とアンプ基板の間にシールド板を立てるだけにとどめました。

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