怒涛のNY旅行記録

 1998年12月頭、ナニを血迷ったか突然思い立って実行した3泊5日の
NY旅行の記録なのです。カメラ持って行かなかったので写真はないし、覚え
書き程度の日記ですが、読みなおしてみたら結構きちんと書いてたので……。



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1998/12/03(Thu.)

 午後出発をいいことに、当日朝になってからやっとパッキング開始。 全体の3/4程は預かり物の届け荷物で、自分の物は若干の着替え他で大したことはないのでそれでも間に合いましたが、カメラをどこにしまったか思い出せず探す間もなく、デジカメはメモリが少ないので持っていっても仕方ないし、写真をあきらめる羽目になりました・・・  せっかくクリスマスシーズンのNYに行くのに。

 コンチネンタルは新機材投入計画の真っ最中だとかで、ボーイング777(通称「空の女王」とか呼ばれてるの? よく知らないのですが)のぴかぴかの機体でした。 エコノミークラスにも各席にディスプレイとコントローラーがついてて、ビデオの種類が少ない以外はビジネスファーストクラス(コンチネンタルは座席の種類が2種類なようです)と同じプログラムなのです。 ロイヤルネパールの引っ張ったら取れそうな座席とえらい違い<比べるな(^^;

 13時間あまりの空の旅は無事進み、何事もなく入国まではできました。 問題はこれからです。 まずはテレホンカードを入手して2日目に合流する予定のR氏(当時フィラデルフィア在住)に連絡し、タクシーでホテルに移動…… が、途中で車がエンストしてしまい、後続の別のタクシーに乗り移る羽目に…… 着いた早々のトラブル(^^;  まあこのおかげでどうやら相場より安くホテルまで連れていってもらえたので、最終的にはラッキーでしたが、人気の少ない交差点で立ち往生されたときにはどうしようかと思いました。

 ホテルは急の手配だったし業者に頼んだし、とにかく寝床が確保できればいいやと思ってたので、値段の割に不満の多い部屋だったけどそのまんま泊ることにしました。 夜中にフィラデルフィアから電話がかかってきて話をしてたんだけど、半分寝ぼけてて何をしゃべってたのか起きたらかなり忘れてしまった。


1998/12/04(Fri.)

 朝7時過ぎに起床。 ホテル近くのマクドナルドへ行ってモーニングセットを入手して戻って朝食を取りつつ地図を広げて行動の計画&トイレ位置チェック(笑) <いやでもこれって重要ですよね。 ホテルチェックアウトしてしまって行動するときは特に……

 リコンファーム(もう72時間割ってたのだけど(^^;)のために電話をかけたところ、日付を聞かれて「12月」を間違えて「11月」とか言ってしまったら笑われて、「あなたは日本人? 日本語のわかるオペレーターがいるから代わりましょうか?」と(英語で)言われてしまいました(^^;

 おおよその行動計画を頭に叩き込んで、10時過ぎにチェックアウト&荷物預けて出発。 まずはタイムズスクエアに出て、夏に気になってたのに買い逃して悔しかった「ty」社の赤いハートのタグ付きぬいぐるみ(BEANIE BABYという名前がついてるシリーズモノだとあとで知りました)を入手。 これで今回の目的の3割方達成(いいのか?)。

 それから5番街をぶらぶら歩いてロックフェラーセンターの紀伊国屋近くにあるDEAN&DELUCAというデリ(本店はSOHOにある大きな店)でお昼にして、セントラルパーク近くまで散歩したあとMOMAの近くに戻ってフィラのR氏に電話。 3時過ぎか遅くても4時過ぎには着くというので、その頃に紀伊国屋で待ち合わせすることになりました。

 MOMAのミュージアムショップだけ覗くつもりが、ジャクソン・ポロック展をやっていたのでふらふらと入って見ていたらあっという間に3時になってしまいました。 全部回りきれなかったけれど歩きづめで疲れてきたのでMOMAを出て、向かいの工芸美術館のショップを入り口だけ眺めて紀伊国屋へ。 まだ来てないみたいだったのでもう一度DEAN&DELUCAでレモネードを買って、外で腰掛けて飲みつつ時間をつぶしてたら、知らない人に日本語で話しかけられました。 「今散歩中?」と言うので「友だちを待ってるところ」と答えて、しばらくわたしは片言の英語、向うは片言の日本語という妙な会話を交わしました。 彼(男性だった)は日本人の友人がいて、その人に日本語を習っているのだとか、来年日本に行く予定だとか、そんな話。 あとで考えたらあれってナンパだったのだろうか? その手のひとにかなり疎いので気づかなかった……

 再び紀伊国屋へ戻って無事R氏と合流。 ホテルに預けていた荷物をピックアップして移動しました。 初日のホテルとほぼ同額なのに大幅にグレードアップしてる…… 日本の代理店が間にないってのを考慮してもなんだかなあって感じがしたのが本音です。

 キーをもらって部屋に入ったところでまたもやアクシデント。 R氏が扉を開けて中に入ると、ソファに見知らぬ白人女性が…… しかも明らかに彼女はその部屋に宿泊中…… 一瞬「部屋を間違えた?」と思うも、カードキーで開いたのだからそんなことあるはずもなく(あるかもしれないけど)、慌てて謝って退室しようとしました。
 ところが何やら「No Problem, you aren't wrong・・・」とか彼女が言い出し、むにゃむにゃR氏と話をしてます。 つまみ聞き&後でR氏に訊ねた話では、どうやら彼女は別の部屋に変えてくれとホテルに申し出て、移動先の準備ができたら連絡が入る約束で待っていたらしいのですが、ホテルのコンピュータの方では既に移動したということになっていて、その部屋が空室だと表示されてしまったらしいです。
 R氏がレセプションに抗議に行き、なんだか偉そうなおじさんを伴って戻ってきて、わたしたちは12階の部屋から32階の部屋にチェンジしてもらえることになりました。
 結局ラッキーなんだけど、初日のタクシーといい、2日目のホテルといい、短期のくせにトラブル続きの旅行です。

 荷物を置いて一息ついて、イタリアンのレストランに連れてってもらって夕食を食べました。 チキンのレモンソテーと、リングイネのバジルソース、お腹いっぱいで幸せ(^^)

 食後に散歩しながら5番街へ向かって、途中でプラザホテルでお手洗いを借りました。 ロビーのクリスマスディスプレイがすごくきれいでした。


1998/12/05(Sat.)

 時差ぼけになっててもおかしくないわたしと、風邪気味でなおかつ昨日はディスカッションの授業で疲れ果てたままフィラデルフィアの学校から直行したR氏(しかもふたりとももともと寝起きがよくない)とでは当然のことながら、目が覚めたら午前中も後半に突入しようかという時刻でした。

 ホテル近くのフライデーズでスープセットのブランチを食べて、SOHOに向かいます。 頼まれ物のインド製歯磨きを探すのが第一目標だったのですが、心当たりの雑貨店のデータをわたしがホテルに忘れ、R氏も以前それっぽい店は見ていたと言いつつ場所を忘れ、散々探し回りました。 その間にアナ・スイの店は見るわ、アヴェダでヘアスプレーは買うわ、スミス&ホーケンは見つけるわ、グッゲンハイム美術館の別館の前は通るわ、目的以外のものはたいてい見かけたのですが肝心の店がなかなかみあたらず、あきらめかけたところで見つけたそれは…… 最初に探し始めた通りのすぐ隣でした(爆)

 無事購入(あとで見たらちょっとしくじって「フレッシュミント入り」じゃないタイプの歯磨きがまじってしまいましたが)&同じメーカーの石鹸とあやしいハーブティーも入手。 「シイタケマッシュルームティー」などというあやしさ無限大なモノもありましたが買いませんでした。 ダシパックだったら空しいし。 わたしにしては珍しく後ろ向きだったのは疲れていたからかもしれません。 いつも「面白い」って理由で無駄なモノを買うのに。

 店を出て、今度は遥か北のアッパー・ウェストサイドにある食材&キッチン用品店へ向かいます。 ……ところがタクシーがつかまらない。 R氏いわく「この時間は交代時間の直前だからかなぁ」というのですが、とにかくつかまらない。 空車ランプのついてる車がぞろぞろ走ってるのに、手を上げても一つも反応してくれません。 よく見ればわたしたちの前にも何組もそういう状況の人が…… 場所を変え、途方に暮れそうになりながら(さっさと地下鉄に乗ればという案もないではなかったけど)ようやっとつかまえた車で北へGO。

 目指すはZABER'S。 ガイドブックにもよく載っている店です。 R氏がハンドガン型のクッキースタンパーを買ってくれました(^^)  クリームを絞る口金もついてていろいろ使えそう。
 食材売り場では出来立てのローストポーク(だったと思う・・・とにかく肉の固まり)を売ってて、味見をしてた人に「美味しい?」と聞いたら熱心に「美味しい!」と繰り返すので、興味を持ったR氏が味見……「買う!」と即決(笑)  夕食後ホテルに戻ってから食べました。 ほんとに美味しかった〜

 目当てのものを無事入手して、さて夕食はどうしよう?  わたしがお手洗いに行きたかったので近くのスターバックスに入って一休みしながら考えることにしました。
 スターバックスのトイレは自動的にカギかかかるようになっていて、空いてるときは入り口の脇に巨大なキーホルダーつきのカギが置いてあります。 それを持って開けて入るって寸法。 待ってたら美人のお姉さんに何やら話しかけられました。 最初何を言われているのか認識できなくて「???」と思ってた(遠くで見てたR氏が、不安げな顔をしてるのでヘルプに来ようかと思ったらしい)けど、気づいたら何のことはない、「Are you waiting for restroom?」って言われてただけでした(^^;  (R氏によれば、理解した瞬間に表情が見事に変わったらしいです……)

 夕食は地図に載っていたサイアム・イン・トゥー(シャム?)というタイレストランへ行ってみることになりました。
 店はいっぱいだったけど、予約のキャンセルがあって運良く入れました。 トム・カー・ガイとパッタイとカエル足のバジル炒めを頼んで、わたしは(R氏はお酒は弱いので)シンハビールも飲みました。 夏には一滴もアルコールを口にしなくて「どうかしたのか?」とまで言われたけど、今回はこれでちゃんと飲んだもんね。 別にだからどうしたってわけではないけれど……それよりお酒を飲まなかったってだけで後々まで「なんで?」と言われるわたしって一体……(^^;;;
 料理の味は悪くはなかったけれど、東京でかなり美味しいお店に連れてってもらってるせいかいまいち物足りない感じでした。

 食後に散歩がてらロックフェラーセンターの方まで歩いて、クリスマスの装飾を見物しました。 昼間も来たけれどやっぱり暗くなってから見るときれいです。 カメラがあればなぁ、と言ったら、R氏がVAIOで写真を撮っといてくれました。 真っ暗で小さい画像ですが、雰囲気だけでも伝わるかな?
 サックス・フィフス・アベニューというデパートのショウウィンドウもクリスマス形態になってて面白かった。

 さすがに寒くなったし、疲れたのでホテルに戻って、帰りのパッキング。 もう帰らなくちゃならないのです。 やっぱり3泊じゃ短いなぁ…… かといって1週間滞在したら懐が…… ネパールなら1ヶ月いても考える必要のない滞在費ですが、アメリカではすごい負担です(笑)


1998/12/06(Sun.)

 朝7時ごろ起きて、支度して、早めにチェックアウト。 R氏の荷物を預けようと思ったら、マーケットの紙袋が混ざっていたので何やらもめて、予想外の時間をとられてしまいました。
 十分時間はあるけれどちょっと焦りつつタクシーに乗ると「ニューアークは50ドル」と運転手さん。 途中でホテルの場所が変わってるし、実際のところどうなのかよくわからないけれど、とりあえず初日の35ドルが格安だったのは確かなようです(^^;

 道はがらがらであっという間に空港に着いてしまいました。
 さっさとチェックインしてしまおう、と中に入ると、そこは右も左も見渡す限りコンチネンタル航空のカウンターが…… そういえばニューアークはコンチネンタルの拠点だったっけ。 一瞬どこへ行ったらいいかわからず呆然としていたら、日本人らしきスタッフがすっと出てきて「日本の方ですか?」と日本語で話しかけてきました。 そのままチェックインを済ませたのだけど、直行便就航直後で混乱しているのか、パスポートの期限を読み違えて「これ11月の末で期限が……」と言われてしまいました(^^;  <1999年11月までのパスポートなのです。

 コンチネンタルは直行便に力を入れているのか、この人以外にも搭乗口に日本人のお姉さんが2人、さらにアメリカ人のスタッフもかなりきれいな日本語でしゃべってました……ちょっとびっくり。


1998/12/07(Mon.)

 向こうを発ったのは6日の昼でしたが、日本に着いたらもう7日の午後です。 地球ほぼ半周はやっぱり混乱しますねえ。

 そんなこんなで怒涛のNY3泊5日旅行は過ぎ去ったのでした。

 

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