雑草日記


雑草のようにしぶとくはびこる種々雑多な雑想の日々。


2000年2月の日記(前半)


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2000/02/01 (Tue.) 如月のついたち。

 朝、印鑑を探すもまだ見つからず。 仕方ないので免許とパスポートの手続きだけしてしまうことにしました。 先に警察署へ行って免許の記載事項を変更。 作りなおすのかと思ってたら、新しい名前と住所を裏書きされただけでした。 次の更新まではそのまま使ってていいそうな。 こんなに簡単に済むならさっさと行けばよかった。 ともあれ、これで身分証明ができるようになったので、会社に行く前についでにパスポートの申請もしてしまおうと思って、目黒駅経由で有楽町に移動しました。 都庁にいかなくちゃ取れないと思ってたんですが、交通会館に旅券課の分室があるのでした。 っていうか、有楽町が本来の旅券取り扱い窓口なのかな……。

 申請だけだからちゃっちゃと提出してすぐすむだろう、と、高をくくっていたのですが、思ったより混んでいて結局出社できたのはほとんど夕方でした(^^;  それでもとにかく提出できたので、不測の事態にならない限りはパスポートは取れるはずです。 あ、アパートの郵便受けにカギと表札つけなくちゃ(パスポート発行のお報せハガキがそっちに届いてしまうから)ね。

 会社のあと、R氏と新宿で待ち合わせ。 ぼーっと立っていたら、知らないおじさんにナンパされてしまいました。 視界の隅にこちらに近寄ってくる人がいるような気がするとおもったら「お嬢さん、お茶飲みません?」だって。 「え? いや、あの……」と返事に詰まっているうちにR氏がすぐそこまで来たのだけど、何故か気づかず目の前を通り過ぎてしまって、おじさんはマイペースに「ねえ、お茶飲みません?」と繰り返してきます。 R氏はまったく気づかず、どんどん遠ざかっていくので「すみません、今あっち……」とごにょごにょ言いつつおじさんを無視してR氏を追っかけ、降りかえったらおじさんは残念そうな顔ですうっと立ち去っていきました(ナンパだよねえ、あれは?)。 R氏が気づかなかったのは、原因不明の耳鳴り&めまいで、まっすぐ歩くのがやっとの状態だったので周りがぜんぜん見えてなかったんだそうです。 車で移動中に目が回り始めたとか……大丈夫かいな(^^;;; 

今日買った 本:『夜刀の神つかい』 (1)、『西遊記 完全攻略マニュアル』、『西遊記』のノベライズ、『まんがクラブオリジナル』、以上。


2000/02/02 (Wed.) う〜む。

 従姉妹ささきけいな氏のサイトで知ったのですが、関西の大手(ですよね?)書店「駸々堂」が倒産したそうです。 関東人にはあまりなじみがない書店だけど、コミック情報誌とかのランキングで関西の情報源としてよく出てくる名前だったのでちょっとびっくり。 渋谷の「まんが書店」(「まんがの森」なんかができるはるか前からあった、同人誌も置いてあったマニアックな専門書店)が消えたとき以来の驚きです。

 ここ一週間ほど、講演会のテープ起こし&整理をやってました。 今日中に完了したかったのだけど、これがなかなか難しくて、まだ最終目標の3倍以上の文字数なので、家に持ち帰って手を入れてます。 1時間半だかの講演を6000字前後にまとめてしまうからもう本当に「ダイジェスト」って感じに切り詰めちゃっていいのだけれど、元の講演内容がいまいち筋道だってなくてねえ……。 しかも、実際には大量のスライドを使ってしゃべっていたらしく(わたしはテープを渡されただけで、講演会そのものには行ってないです)、「これはここがこうなってますね」なんてしゃべり方で何の話だかさっぱりわからない場面も多々あったりして大変です。 でもまあ、取り上げてるテーマ(縄文時代の文化)が好みだから楽しい作業ではあります。

今日買った 本:かずはじめ『明稜帝梧桐勢十郎』 (10)、秋恭摩『ファントム・フロント』、『マーメノイド アートブック』、『HOW to ART VOL.3』、以上。


2000/02/03 (Thu.) 完全肥満。くびれなし!

 パスポートのお報せハガキがいつ来るともわからないので、引越しはまだですがアパートの郵便受けに名前を入れないとなりません。 ということで、昨日鍵を買ってきて、とりあえず簡単な表札(って呼び方でいいのかな)をPaint Shop Proで作って打ち出しました。 それを取りつけようとしたんですが……アパートは3階建てで、各階4室ずつ、計12室あります。 当然郵便受けも12区画あるものが玄関の壁に取り付けてあるのだけれど、4室×3階のなのに箱の配列が3個×4段になっていて、なおかつ入居者が好き勝手な箱を使っていて、どこを使ったらいいんだか悩んでしまいました。 結局適当な箱を選んで使うことにしましたが、なんでこんなわけわかんないことになってるんだろう……。

 京極夏彦氏の新刊『どすこい(仮)』が一足早く売られていたのでいそいそと買いこみました。 森博嗣氏が日記でわざわざ書いていたのが納得できるすごい装丁です。 思わず顔がにまにましてしまいます。 雑誌掲載時に咳き込むほど笑った五話目の煽り文句もしっかり掲載されてるし、いつもながら見開きで文が終わる構成は気持ちいいし、んもう、持ってるだけで幸せ(こうなるともうただの●●ですね)。

 

今日買った 本:京極夏彦『どすこい(仮)』。


2000/02/04 (Fri.) 立春だっけ?

 R氏が来て、夕食を一緒に食べたあと、うちの父親も混ざって旅行の話をしていた(というかスペインの移動について相談にのってもらってた)ら、もう夜中過ぎてしまいました。

 『どこでもいっしょ』で、2度目のキャラにウサギを選んだらうっとおしくなって放置していたのですが、『こねこもいっしょ』を衝動買いしてしました。 実は電池も切らしていたのですが、『ポケ単』をやってる上の妹からスペアを奪ってついでにドライバも借りてリフレッシュ。 早速ちまちまいじってみてます。 他はウサギしかしらないけれど、ネコの馬鹿さ加減がいちばん性に合ってるようです(それ以前にそんなゲームしなきゃいいやんって意見はさて置き)。 とりあえずまた「にあ」って名前で遊んでます。 なかなかむちゃくちゃでいいです。 寝てるときに話し掛けようとして、「起こさない」を選ぶと寝言が聞けるんですが、「シヴァ……5グラム……おんなのひとはシヴァはダメなのニャ……」とか呟いてます。 シヴァ5グラムってナニ?(笑)


2000/02/05 (Sat.) さてはて?

 午前中は例によってほとんど屍でした。

 チャイのケージのトレイをひとまずきれいなものと交換。 もうストックがないので頑張って洗わないといけません。 でも今日は洗えなかったので……早いとこ洗おう(自分に言い聞かせてます)。

 木曜に読んで大笑いしてた新聞記事を、読みなおしてみたらやっぱり笑えるので、文章ではいまいち面白くないかもしれませんがご紹介。 以下、朝日新聞2000年2月3日朝刊14版39面(社会面)から。

 本紙朝刊に連載しているいしいひさいち氏の四コマ漫画が、三重県立高校の入試の特色化選抜で、国語の試験問題になった=漫画。 最後のコマの吹き出しに、せりふを入れさせる設問だ。
 漫画は、日本語の乱れを話題にした内容。 同県教育委員会の解答例は「日本語は正しく使いましょうね」。 実際の漫画のせりふは「ま、いっか。そのうち辞書にのるかもしれないし」。 意味は正反対だ。
 思考過程と表現力を試そうというのが出題意図だった。 「あくまで解答例。おちがないからといって減点はしません」と県教委。
で、その問題の漫画の他のコマのせりふはというと、
 1) 先生「えー 日本語は正しく使いましょう」
 2) 先生「たとえば『メッチャおいしい』とか『すっげーまずい』などの言い方は」
 3) 先生「チョー乱れてますね。」「おっとと 言っちゃったわ。」
 4) 先生「 (ここが空欄になっている) 」
    生徒(だよね)<吹き出し外のせりふ
ってな感じです。 なにが笑えるって、記事の最後の2文。 思考過程表現力を試すと言いつつ、本来のせりふと何ら繋がりのない文を解答例に挙げる県教委のソレをこそ試したいと思ってしまうのはわたしだけではないでしょう。 さらに「おちがないからといって減点はしません」という意味不明の回答。 これが笑わずにいられましょうか。 自分が三重の中学3年生じゃなくってよかったなあと思いつつ、大笑いさせていただきましたことです。


2000/02/06 (Sun.) 飲茶したいなぁ。

 R氏とヨコハマワールドポーターズに家具をみに行く約束をしてしました。 が、お互いに寝坊して、結局行動開始はお昼から。 こんな調子で引っ越してちゃんと生活できるんだろうかとやや不安な今日この頃です。

 お昼をどこかで食べようということで、とりあえず中華街へ行きました。 しかし、わかってはいたのですが、昨日春節を迎えたばかりの中華街はいつもに増して混み合っていて、ちょうどぴったりお昼の時間ということも重なり、ふだん入る店はことごとく長蛇の列、いつもは閑散としている裏道の店まで行列ができるありさまです。 わたしとしては饅頭の類を買ってその辺で食べちゃってもよかったのですが、R氏が「朝もちゃんと食べてないのにそれはちょっと寂しい」というので、彼の記憶で「不味くはなかったはず」というお店に行ってみました。 不運なことにこれが外れで、メニューにお茶がなく、店員に聞いたら「ジャスミンティーしかありません」って時点でわたしが沈み、出て来たものを食べはじめてR氏も沈み、なんだか出だしから沈没気味の一日になってしまいました。 前記のような混み具合の中華街で、待たずに座れた時点で気付くべきだったんですよね。 次は失敗すまいと思います。 ちなみに、同じ系列のお菓子屋さんの月餅をお土産に買って帰りましたが、こちらは美味しかったです。

 ワールドポーターズではとにかく家具コーナに直行して一通りみました。 寝室に置くためのベッド(シングルかセミシングルをふたつ)と、LDKに置くソファベッドを探しているのです。 「重い布団は息苦しい」というR氏と、「綿布団のずっしりした重みがないと落ち着かない」というわたしでは、間違っても同じ布団では眠れません(笑)  どちらも出来ればある程度高さがあって、下に収納スペースがある(または作れる)ものが理想なんですが、なかなかいいのはありませんでした。 ソファベッドに関しては、収納がついてないってことを別にすれば(これが大きいんだけど)理想的なのがあったのだけど、そんなわけで今日のところは買わずに帰りました。 やっぱり旅行前に越すのは難しそうです。

 夜、旅行の話をまた詰めていて、どうやらダブリン行きはあきらめなくてはならなそうだというのが明らかになりました。 「ヨーロッパに行くならダブリンに行きたい」と言ってネパールをあきらめたわたしとしてはかなりショックです。 考えてみたらこのままじゃロンドン以外はいっぺん父と行った場所の再訪問大会になりそうだし……いえ、そんなことはどうでもよいのです。 一緒に旅行行けるのはうれしいし、どこでもいいっちゃどこでもいいんです。 でもね…… シーズンオフのヨーロッパ(シーズンにこだわるこたないってのはわかってますが、つい……)、行きたくない場所なんてのはないけれどとりわけ行きたかった場所に行けない、ってのはちと辛いなあと思ったのです。 本当はそれだけがへこんでる理由ではないと思うけど、表面的なことではそういうのが理由かな。 今回に限っては疲れる旅行はしたくないから、無理して回ろうというつもりもありませんし、まあ、2、3日いじけてりゃ復活するでしょう。


2000/02/07 (Mon.) ふう。

 飛ばしてしまった分の日記は結局何を書いてたか思い出せませなんだ(^^; 

 森博嗣氏の日記を数日振りに読みに行ったら、5日に書いたのと似たようなことが書かれていました。 それによると、中日新聞の記事ではさらに漫画の作者のいしいひさいち氏の代理人による氏の言葉が載っていたようで、その答えがまたふるっています。 いわく、

いしい氏の代理人は「先生は、この件について『ま、いっか』と話しています」と受け流している。
だそうです。森氏が絶賛してらっしゃいますが、わたしも同感。 というか、わたしは笑いつつも憤っていたのですが、この受け流し方には感動しました。 目からウロコです。 こういう受け流し方ができるオトナになりたいものです。

 このところやや過食気味で、今日もいけないと思いつつ会社で朝からずーっとチョコレートを食べ続けてました。 しまいには気持ち悪くなってたり。 でも食べるものが無ければ食べないから、買いに行ってまで食べてた頃よりましですかね。 もうちょっとタフにならないといけないなぁ。

 英語、学生が旅行に行っちゃったり試験だったりで、今日はわたしひとりでした。 結構余裕があったので、珍しくあれこれ先生と雑談をしました。 先生が今年還暦だと知ってびっくり。 うちの親より若いか同じくらいだと勝手に思い込んでた……還暦だからどうということでもないのですが。 先生のところに通いはじめなかったら、わたしはたぶん英語を一生嫌いだったろうし、原書を読んでみようなんて夢にも思わなかったろうし、アメリカに一人で行ってみようとも思わなかったでしょう。 ずっと英語にコンプレックスを持ち、ひいては他のことにも引け目を感じ、後ろ向きな生活をしてたんじゃないかとすら思います。 とにかく、「自分は英語ができない」と信じていた人間が、今じゃあ「2週間くらいのショートステイなら結婚しても時間みて行けるかなぁ? 行ってもいいかなぁ?」と呟くほどになったのは先生のおかげです。 今もしゃべれないし、文法書&辞書と首っ引きじゃないと簡単な手紙も書けないし、書けても間違いだらけだし、はっきりいってコミュニケーション手段としての英語の能力はダメダメです。 それでも、相手の言葉をある程度理解できること、外国で看板の表示が読めること、インターネットで英語のサイトを読むのもそれほど苦にならないこと、そういったことだけでもわたしの世界はかつてより断然広くなってると思います。 そういう意味で、先生は現在のわたしがわたしであることに大きな影響を与えた人のひとりです。 そんな話をしてました。


2000/02/08 (Tue.) 泥沼。

 R氏と旅行の話をまたしていたのですが、なんだか状況はますます暗雲立ちこめる夜の空と化しています。 「1度行ったことがある場所ばかりになっちゃう」とか「ダブリン行きたいって言っておいたのに」とか、あるいはずっとさか登って「一番行きたいところはネパールなんだってば」とか、そういううじうじ言ってる言葉。 それはもちろんわたしがそう思ってるから口にしてるのだけど、じゃあ一度も行ったことない場所ならいいのか、ダブリンにさえ行ければヨーロッパでもいいのか、あるいはネパールに行ければ満足なのか、と、自問してみるとそうでもないのです。 あれこれ駄々をこねているうちに自分がどこに行きたいのかわからなくなって、だんだん旅行自体が億劫に感じて憂鬱になってました。 「じゃあ、もうロンドンチケットのことは考えないで、本当に行きたい場所を言ってごらん」と言われて「ネパール」と答えたものの、実のところ今ネパール行きに変更になっても「わ〜い」って気分ではないみたいです。

 そんな状態でとにかく自分でも何に駄々をこねているのかわからない状態のまま深夜まで相談を続け、R氏が行きたいバリ(R氏はヨーロッパには確かに行ってみたいんだけど、本音を言えば今回は観光地めぐりより一ヶ所に留まってのんびり過ごしたいのだそうです。学生時代から仕事してて、まとまった休みなんてほとんどなかったからねぇ……)と、ネパールの二本立てはどうだろうという代替案が出ました。 時間も遅いし、詳細は明日また詰めようと思ったんだけど、本人たち以上に楽しみにしているらしいうちの父が「どうなってる?」と言うのでまた話が始まって、さらにややこしいことになって、R氏は2時半過ぎくらいにやっと帰ってゆきました。 わたしはと言えば、そのあとにわけのわからない駄々こねっぷりを父に突っ込まれ、その後さらに父と話をしていて、結局寝たのは5時過ぎでした。

今日買った 本:竹内桜『特命高校生』、以上。


2000/02/09 (Wed.) 駄々っ子全開モード。

 なんだかんだ続いていた駄々ですが、なんとか沈静化の途につきました。 「ネパール」と「バリ」を主柱に、あと、乗り継ぎルート上でシンガポールと香港に寄れたら少し……って感じの計画になりそうです。 しかし、行く先変更はいいけど、今からで渡航手段が確保できるかが大問題。 どうなることやらわからないけど、挑戦はしてみます。

 そうそう、印鑑発掘されました。 自分で「通帳と別の場所に置いた方がいいよね」と隠した記憶があって、「隠した」ってのは正しかったんですが、見当つけた場所が違ってました(^^;  ずっと事務室か、自室のデスク周りかのどちらかだと思ってたんだけど、自室のテーブル(デスクとは別物)の方でした。 そこにあることすら忘れていたカゴの中に入ってた……なにはともあれ一安心です。

 印鑑が見つかったので昼休みにクレジットカードと通帳の名前の件を相談しに郵便局へ行きました。 今月後半から海外へ行く予定があると言ったら、今から更新するとカード発行が間に合わないだろうから、セゾンの方にも相談してみたら、とアドバイス。 早速電話してみたところ、やはり1〜2週間くらいかかるので旅行の後で手続きしてくださいとのことでした。 よかったけど……間に合うならついでに郵貯グローバルカードに切り替えようと思ってたのでちょっと残念。 自業自得ですけどね。


2000/02/10 (Thu.) 駄々っ子は続く。

 人間って発情期あるんでしょうか?(ナニをいきなり)  「特にない」のか、それとも「年中無休」なのか……無事手術が済んですっかり落ち着いたキリ猫を眺めてたらなんか気になりました。 ちなみにキリは、発情に伴う鳴き声はおさまりましたが、いたずらっぷりは変わってません。 テーブルの上にカップ類を置いてちょっと目を離すと、頭突きを繰り返してみんな落としてしまったり……

 R氏がうちの会社に作業に来てたので、お昼を一緒に食べに出ました。 R氏が1時から別の仕事だというので最初は「ディア.スープ」へ行ったのですが、会社を出たのが遅くて満員で、じゃあ「ナイルレストラン」……と思ったら「店員帰国のため休業」の貼り紙。 結局「ディア.スープ」の向かいの「はやし」で親子丼を食べました。 初めて入ったけど美味しかったです(^^)

 本屋に行ったら棚に京極夏彦氏の実物より大きそうな顔が並んでいました。 かなりインパクトがあってたじろいだのですが、よくみたら『アサヒグラフ』でした。 特集が京極夏彦の世界ということで、インタビューだのなんだのが載っていました。 ぱらぱらとめくったらわたしの大好きな氏の書斎の写真があったので購入(ちょっとウソ)。 うっとりするほどきれいなレイアウトについての話が面白かったです。 わたしはこれでもまだ挿し絵描きになりたいという夢を捨てていないのですが、「挿絵なんかいらない」という主張にそれももっともだなあと思って落ち込むことがあります。 先だって、小野不由美氏の十二国記シリーズが挿絵抜きの講談社文庫バージョンで出始めたとき、かなりショックを受けました。 「作品自体が好きなら挿絵は関係ないし、ホワイトハートじゃ買いづらい人もいるし」というのはわかるんだけど、作家と画家と双方のファンで、セットで「十二国記」という作品だと受け取ってた新潮社文庫からの読者としては、かなり悲しい出来事でした。 でも、それを周りに主張しても「そもそも小説に絵をつける必要はないし、挿絵はオマケみたいなもんじゃない」とか言われてしまいそうで、もやもやしたものを抱えていたのですが、『アサヒグラフ』の記事を読んだらちょっと元気になりました。

 新宿のH.I.S.に旅行の相談に行きました。 アジア方面の窓口へ行ったのですが、対応してくれた人がどうもあまり詳しくなさそうな雰囲気で、ひとつ質問するとそれに対する回答しか出てこない状態だったので、とりあえずその場では決定せず資料だけもらいました。 帰ってから資料をみていたら、シンガポール航空のPEXで、成田からシンガポール経由でデンパサールまで、追加料金で途中降機が2回まで可能、というものがあったので、それが使えたらいいんじゃないかという話になり、ああだこうだ言いつつ相談してたらまた夜更けに……  実はネパール行くのがほぼ決まったので情報を集め出したら、3/9〜10がパタンのソンメーク祭(詳細は後で必ずネパール話のページに書きます(^^;)だと気づいて、それに合わせた日程にしたくなったのです。 が、R氏の希望ルートは「ネパール→シンガポール→バリ」で、先にネパールへ行ってしまうものでした。 わたしにもネパールが先の方がいいかなあと思う部分もないではなかったから、最後には折れたけど、それでまた時間を費やしてしまいました。 とにかく時間がないし、もう少し知りたいことがあるし、今考えてる方法が可能かどうかも知りたいので、明日またH.I.S.に行くことになりそうです。

今日買った 本:『アサヒグラフ2/18号 京極夏彦の世界』、あしべゆうほ『クリスタル☆ドラゴン』 (17)、以上。


2000/02/11 (Fri.) 建国記念の日 駄々っ子世にはばかる?

 昨日(というか今朝だわもう)寝たのが5時過ぎてたので、当然ながらちゃんと目が覚めたときには午後でした。 おかげで予定がことごとく後ろにずれこんで、某所のイベントには(目と鼻の先の新宿H.I.S.まで行ってたのに)行けませなんだ(;_;)

 またH.I.S.へ。 昨日とは別の人。 今度はかなり詳しい人だな〜と思ったら、後で名刺をみたら手配旅行担当の人でした。 昨日の人はツアー担当か何かだったのかもしれません。
 昨日考えたようなルートが可能か聞いてみたら、可能だというので細かい時間調整を開始。 最初は決めた通り、「ネパール→シンガポール→バリ」のルートで調べてもらってたのですが、バリから一気に帰国するといっても結局乗り継ぎだし、ちょっと大変かなぁとぼんやり思ったので、駄目もとでR氏にこそっと「あのさ、帰りにデンパサールから一気だと大変そうじゃない?  先にデンパサールに行っちゃって、ネパール行って、帰る直前をシンガポールにしたらどうかなあ?」と言ってみました。 そしたらR氏はさすがにため息をつきつつ「……じゃあそれでもいいよ」と、方針変更してくれました。 ちなみにそのちょっと前に、R氏がHISの人に「寒いのはいやだから、ネパールは先に行っちゃおうかと……」と言ったのを聞きとがめてもめてたので、頭に血が昇ってて冷静に考えられなかったのですが、後で考えたらわたしものすごく妙な理屈をこねてますね(^^;  結局最後の最後(まだ行き先のおおむねの決定しかしてないけど)まで駄々こねまくって通してしまいました。

 あれこれ聞きまくり、ややこしい注文をしまくり、途中でスケジュールを根本から組み替え出し、えらい手間をかけさせて、なんとか予約を完了して控えをもらって帰途についたところでR氏に自宅から電話が……何やら声を荒げて応対してます。 電話を切ってため息をついてるのでどうしたのかと思ったら、お義父さんが「UAのマイレージでシンガポールまで飛べるからそれを使いなさい」とおっしゃっている模様です。 R氏宅へ戻って詳しい話を聞いているうちにお義父さんがUAに電話をして何やら確認を始め、気がついたら新宿で確保してきたのとほぼ同じ日程の「成田・シンガポール往復」「シンガポール・バリ往復」がほぼ確保(まだ確認中の部分がある)されていました。 ホテルのディスカウントチケットもついてくるというので、大変ありがたいことなのですが、H.I.S.の方をキャンセルしなくちゃならないのと、もし確認中の部分が取れなければ自力で補充しなくちゃならないのが難点です。 延々わたしに駄々をこねられた上にこの事態、最後の最後まで周りに振り回されてR氏はもう切れる寸前(切れてたのかも)でした。 実はこないだまで言ってた「ヨーロッパ行き」というのも、お義父さんが「マイレージでロンドン往復がもらえるから使ったら」ということで話が進んでいたのですが……一体いくつの会社に何万マイル溜まっているんだろう……海外出張が多いとは聞いていたけれどすごいなぁ。

 格安航空券ガイドを読んでたら占いで5月生まれ(R氏)に向いてる行き先は「バリなど」、11月生まれ(わたし)は「ネパールなど」とあって、あまりのタイミングに大笑いしました。


2000/02/12 (Sat.) むずむず。

 また結局眠りに着いたのが5時近くて、朝死にそうに眠かったです。

 お昼にR氏宅でうちの両親を呼んで食事を……ということで、わたしは一足早くお手伝いに出かけました。 メインは昨日から炊いていた鶏の水炊きで、キンピラとか揚げ小ナスのシソ味噌はさみとか豚肉のシソ巻きを教えてもらいつつ手伝いました。 考えてみたら、引っ越したら自分たちで炊事洗濯掃除をこなさねぱならないのですね(ってナニを今頃)。 料理洗濯はさておき、掃除が大問題と思われます。 ……がんばろう……。

 両親が帰った後、まだ用事があったのでわたしは残って一休みしていたのですが、高校地学部の友人Rちゃんから「今日家に誰もいなくて、仕事の鬱憤も溜まってて、1人で夕食ってのは寂しいからひもん家行かない?」とのこと。 時間を少し遅めにしてもらって、先に用事(R氏のスーツのチェック)を済ませて、昼間日本酒を飲みすぎて頭痛を訴えるR氏も引きずって出かけました。 旅行の話(ヨーロッパに決まりかけてたのにアジアに変更、さらにネパールを優先してもらった)をしたら、「しばちゃんが駄々こねるのって珍しい〜!」と、妙な感動をされてしまいました。 彼女いわく、「だって高校のとき、誰かに何か頼まれて『いや』って言うの聞いたことなかったよ」だそうです。 そこまで「イイヒト」ではなかったと思うけれど……確かにわたしがここまでわがままっぷりを発揮できる相手はR氏だけかもしれません。

 お昼にもちょこっと飲んだ上に夜も(調子に乗って3合も)飲んだら、結構くらくらきました。 しかも一日薬を飲めなかった(朝飲みそびれて、親に持って来てと頼んだのに忘れられ、そのまま飲みに出かけてしまったから)結果鼻と目と喉があやしくなってしまったので、ゼスランに加えてセレスタミンを飲まないといけなそうです。 半分と言わず1錠飲むべきだろうなぁ……明日コミティアと大塚家具行く予定なんだけど、起きられるかなぁ(^^;


2000/02/13 (Sun.) 結構歩きました。

 コミティアは11時からだから、10時くらいに動き始めよう。 と、言っていたくせに、本人が9時半まで布団の中でした。 R氏も似たり寄ったりで、そのうえ二度寝をしそうになったらしいのでお互いの間では「No problem」でしたが、社会的にはかなりの「Big problem」です。 なんせR氏は就職したら朝7時くらいには家を出なくてはならない生活になるんですから、本当にダイジョブかいなと我ながら不安です。 まあ、わたしですら大学1年次は6時半過ぎに家を出てた(『ウゴウゴ・ルーガ』を途中まで観てから出発してたような記憶が)し、教育実習に至っては4時5時起きでお弁当作って6時には出かけるって生活をしてました(母校で実習できなくて、自宅から2時間近くかかる大学委託の中学校へ通った)から、なせばなるとは思います。

 そんなこんなでR氏が迎えに来てくれたので出発……の前にガソリンスタンドに寄り道。 既に11時には間に合わないからと、いきなりのんきになったR氏は洗車まで頼んでました。 わたしは混む前に会場回りたかったんだけど、でもおかげで普段滅多に見ることのない『雷波少年』(?)を観られたのでよしとしましょう。
 ティアズマガジンを購入して入場し、まずは各々カタログで気になるサークルに2、3行き、あとは端からローラ作戦です。 来てるかな〜と思ったサークルが来てなかったのは残念だけど、前回や冬コミで気に入ったサークルの新刊や続刊が入手できたし、自分の本の参考になりそうなネタもいっぱい拾えたし、やっぱりティアはいいですねえ。 まっとうな創作漫画かイラストレーションの本が仕上がったら、自分も申し込みたいです。

 ざっと一巡りして、今度は有明へ。 マクドナルド(あとで「ふだんあまり見かけない他のFF店にすればよかったかな」とこっそり思ったのはナイショです)でお昼を食べつつ一休みして、気合を入れて大塚家具のショールームへ向かいました。 こういうところって係の人が付きまといそうなイメージが会って身構えてたんですが、さすがにすべての見学者に担当をつけていてはコストが大きすぎるようで、入口で住所氏名を書いた紙を渡して、場内案内をもらったらあとは自由行動でした。 探しているのはとりあえずベッドとソファベッドです。 特に「これこれこういうデザインで、マットはこれでなくっちゃ!」というリクエストはない(だって今ベッドもソファベッドも使ってないから善し悪しわかんないもの)から、全国最大のここなら気に入るものがあるだろうと思ってましたけど、なかなかどうして難しいです。 どれをみてもいまいちピンと来ないんです。 ソファベッドなんかはここでも数が少なくて、あってもわたしたちの視野外のタイプ(2人がけくらいの狭いやつで、座面の下にベッドのマットレスが畳まれてて、引っ張り出して使うやつ)ばかりでした。 わたしらが欲しいのはマットの片側が持ち上がってソファになるタイプなのです。 そして座ったときにスッと立ち上がれる程度の高さがあるやつ。 立ち上がりにくい低いソファはダメです。 それでもさすがに「他に見つからなければまあこんなもんかな」というレベルの及第点のものはそれぞれ見つかったので、番号をチェックして帰りました。

 夜はコミケの申込用紙の記入をしつつ夏の新刊の案を練ったり。 「ネパール本は改訂しない」と言ってましたが、どうやらすることになりそうです。 っていうか、今回急にネパール行けることになって、一人で行くわけではないので好き勝手はしませんけれど、ある程度最新の情報を入手できるだろうということで、前回落ちていたカットや新しいページを加えた「改訂版」と、追加・改訂情報のみをまとめた「追補版」を出そうかと思ってます。 それとは別にオリジナルで、イラストと短い漫画(が描ければ)の本も作るつもりです。 旅行を含め、結婚絡みの話はいずれまとめて本のネタにするかもしれませんが、夏には間に合わないかと思います。 ……予定は未定であって決定ではないんですけどね(自分で言うな)。

 そうそう、たぶんごくごく一部に「展示室の2月はどうなってるんだ」という方がおいででしょう。 一応、今、描いてる途中です。

今日買った 本:同人誌いろいろ。


2000/02/14 (Mon.) 

 コミケの申込み締め切りです。 前回落選したときのカットが気に入ってたので、コピーを使おうと思っていたのに、持って出るのを忘れてしまって仕方なく昼休みに突貫で描きました。 相変わらず「クマリのような雰囲気の女の子」を描いてます。 通るといいなぁ……

 コミケ申し込みと一緒に、3月にある緑花試験(「緑・花文化の知識認定試験」)の申し込みもしました。 植物に関する知識全般(生け花やガーデニングから園芸、料理に美術工芸その他まで)を問う、というもので、新聞でみて面白そうだったので参加してみます。

 英語に行って、先生に行き先が変わったことを御報告。 案の定笑われてしまいました。 来週からしばらく休むので切りの良いところまで読んでしまいたかったのですが、記事の途中で終わってしまいました。 ちなみにオーストリアの話題でした。


2000/02/15 (Tue.) 

 旅行は一部のチケット待ち&R氏がシンガポールの宿をあれこれ考えてくれているようです。 わたしはネパールでどう動くか考えて、と言われています。 どう動くか……あんまり考えてなかった(爆)  ポカラでサランコットかダンプスかどちらかに朝日のヒマラヤを見に行きたいと思ってることくらいでしょうか。 あと目黒マナカマナのオーナーに「マナカマナ(というところが、カトマンドゥとポカラのほぼ中間にあるのです)に行ってみたら?」とすすめられたけど、空路で移動する予定なのでどうやって行けばいいんだろうとか…… 行く前に時間とって、近所に住んでるネパール人の知り合いを回って情報をあつめてくるつもりではあるのですが、その時間が取れるかどうかが問題です。



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