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ぽつりぽつりと集めた、蓮&睡蓮の資料本をご紹介。

Amazon.co.jpで扱っているものには商品にリンクを貼っています。
在庫切れでも古書が出品される可能性があるので、たまにチェックしてみるとよいと思います。

洋書の場合、Amazon.co.jpになくてもAmazon.comAmazon.co.ukには在庫があったり、あるいはそれぞれのマーケットプレイスに出品されている場合もあります。

ちなみに2003〜2004年に自作した蓮栽培に関するコピー紙のデータを無料公開しております。
PDF形式なので見られる環境の方はどうぞ。→『ベランダで蓮を育てる本・追補版』
プリントアウトして使ってもかまいません(約3.4MBあります)。
ただし(いないと思いますが)有料配布や中味丸ごとの無断転載はしないでください。
※参考書籍は今ご覧になっているこのページの方が情報が新しいです。
※また、本の中で紹介した「春草園」は2005年春現在カタログ通販をやめてしまいました。

【蓮・睡蓮に関する本】 【ウォーターガーデニングの本】 【写真集】 【雑誌・その他】

蓮・睡蓮に関する本

『水の妖精 睡蓮と蓮の世界』
赤沼 敏春, 宮川 浩一, エムピージェー(販売はマリン企画), 2005, 128pages

 日本語で書かれた育て方の入門書があればいいのに……そんな蓮・睡蓮好きの願いを受けて、ついにこの本が発行されました。

 カラー写真満載の図鑑ページ、栽培の基礎から冬越しの仕方、植え替えについてなど、求められていた情報がぎっしり詰め込まれています。

 限られた紙面に耐寒性睡蓮、熱帯睡蓮、蓮、それぞれの基礎知識と育て方をぎゅうぎゅうに詰め込んであるので、これさえあれば百人力……とまでは言えません(おそらくスペースの都合で割愛、あるいは簡単に触れることしかできなかった項目もあると思います)が、最初の一歩を踏み出すには文句無しに役立つ一冊です。

 お薦め。

『花はす栽培―花宇宙の魅力を探る』
榎本 輝彦, 蓮蹊香園, 2002, A4判, 128pages

 レンコン栽培業者の方が自費出版した、現在日本で比較的楽に手に入るほとんど唯一の花蓮栽培書。 蓮の基本知識から育て方、トラブルシューティングまで一通り網羅しています。 詳しすぎて初心者には敷居が高く感じる部分もありますが、とりあえずこれ1冊読めば困ることは無いのではないかと思える本です。
 一般書店では販売されていません。 発行者に直接メールで申し込みます(・送料別で5250円)。
 詳しくは蓮蹊香園のウェブサイトへ。

『近江妙蓮 ― 世界でも珍しいハスのものがたり 別冊淡海文庫9
中川原 正美, サンライズ出版, 2002

 タイトルで判断して、近江妙蓮のことしか書いてない本だと思いこんで読むのを後回しにしていましたが、妙蓮の特殊性を説明するためもあって通常の蓮についての記述も詳しく、わかりやすく書かれていました。
 育て方の本ではありませんがお薦めです。

『Complete Guide to Water Garden Plants』
Helen Nash with Steve Stroupe, Special Photography by Perry D. Slocum & Bob Romar, 2003, 224pages, paperback

 写真が充実しています。 また、植え方、育て方から株分けや病害虫についての記事も写真入りで詳しく載っていて、実際に育てる上でとても参考になります。
 基本の一冊、と言えるのではないでしょうか。

 1998年発行の『Aquatic Plants & Their Cultivation : A Complete Guide for Water Gardeners』(下左)と、1999年発行の『Plants for Water Gardens : The Complete Guide to Aquatic Plants』(下右)とは、どうやら体裁とタイトルが違うだけで、中味は全く同じものみたいです。

『Aquatic Plants & Their Cultivation : A Complete Guide for Water Gardeners
』
(1998,hardcover)
  『Plants for Water Gardens : The Complete Guide to Aquatic Plants』
(1999,paperback)

『Water Gardening: Water Lilies and Lotuses』
Perry D. Slocum & Peter Robinson with Frances Perry, 1996, 322pages, hardcover

 ハードカバーの重くて立派な本。 文章ページが多く、読み応えがありすぎてきちんと読み込むのは辛いかもしれません(実はわたしもとばし読みしかしてない(^^;)けれど、栽培品種のカラー図版がたくさん載っているため、写真を眺めているだけでも幸せな気分になってしまう本です。
 蓮好きは必読……と言われる本ですが、残念ながら現在は入手困難です。 でもAmazon.comAmazon.co.ukを見ていると結構コンスタントに古書出品されているので、まったく入手不可能というわけでもない模様。
 蓮・睡蓮の資料本としては、2005年に出た下記『Waterlilies And Lotuses: Species, Cultivars, And New Hybrids』が入手もしやすくお薦めです。

『Waterlilies And Lotuses: Species, Cultivars, And New Hybrids』
Perry D. Slocum, 2005, 260pages, hardcover

 『Water Gardening: Water Lilies and Lotuses』の著者のひとり、Perry D. Slocum氏の本。 上記の本には蓮・睡蓮以外の水生植物や病害虫に関する記述もあったのですが、こちらは蓮・睡蓮に絞って書かれており、栽培の参考にはなりません。 でも新しい品種の情報が入っているし、カラー図版満載で蓮の資料としては十分な内容です。
 お薦め。

『The Pond Doctor: Planning & Maintaining a Healthy Water Garden 』
Helen Nash with Photographs by Ronald E. Everhart, 1997, 160pages, paperback

 池の計画作成から始まってメンテナンスまでを一通り網羅しているウォーターガーデニング入門本。
 著者自身が睡蓮を育てるために相当苦労したらしく、蓮のことはあまり載っていませんが睡蓮(主に耐寒種)に関してはかなり充実しています。 環境の違いを考慮しても、実際に育てる上で参考に出来る部分が多いと思います。 読みやすくてお薦めの一冊。
 オリジナルはハードカバーで1994年に発行。




ウォーターガーデニングの本

『The Super Simple Guide to Container Garden Ponds』
Derek Lambert, 2004, 128pages, paperback

 コンテナウォーターガーデニングの入門書。
 「水を溜められる容器なら何でも使える」という言葉から本文が始まるように、全体に「あれこれ悩まず気楽に楽しみましょう」という雰囲気が漂っていますが、子どもの水難を防ぐために、とか、きちんと押さえるべきところは押さえています。

 英語に詳しくないので自信はないのですが、かなりラフな文体(R氏に聞いたら「口語丸出し」らしい)で、単語さえ引けば読みやすいと思います。 単純に読み物としても面白い本です。

『Water Gardening in Containers: Small Ponds Indoors & Out』
Helen Nash & C. Greg Speichert, 1999, 128pages, paperback

 タイトル通り、ウォーターガーデン版コンテナガーデニングのノウハウが詰まった一冊。 微生物農薬の使用が当然のように薦められていたりして、文化の違いに驚く部分もありますが、鉢底穴のふさぎ方やレイアウトのアイディアなど、池を持つのが難しい我々日本人にも大いに参考になる内容の本です。
 オリジナルはハードカバーで1996年に発行。

『Container Water Gardens (Water Garden Handbooks)』
Philip Swindells, 2001, 64pages, paperback

 Water Garden Handbooks というシリーズの中の1冊。 陶器の睡蓮鉢からプラスチックの収納ケースまで、様々な容器を利用した小さなウォーターガーデンの作例が紹介されています。
 植物を育てることに関しての情報はほとんどありませんが、デザインのアイディアやポンプを使うときの配管・カモフラージュ方法などが参考になります。

『water gardening basics』
Helen Nash & Marilyn M. Cook, 2000, 128pages, paperback

 『The Pond Doctor: Planning & Maintaining a Healthy Water Garden 』と似た構成ですが、こちらはもっと広範囲に渡ってウォーターガーデニングについて書かれています。
 範囲が広いせいか、内容は上の本に比べてちょっと読みづらい感じがあります。 用語解説が結構便利なんですが、その他の内容的には同じ著者の他の本と重なる部分(全く同じ写真もあります)や日本の環境では実現しづらい池の作り方に割かれているページも多いので、どちらかと言えば前出のスイレン本の方がお薦めです。
 オリジナルはハードカバーで1999年に発行。




写真集

『南越前・蓮田の四季―落井一枝写真集』
落井 一枝, 東方出版, 2003

 日本一の花蓮産地、福井県南条郡南条町の蓮の四季を写した写真集。
 早春の新芽、見渡す限り満開の花、水に浮く落花、それから霜に覆われ、氷に閉じこめられた冬の枯蓮まで、身近に蓮があればこその写真満載です。 南条には「花はす公園」や「花はす温泉そまやま」という、蓮を売りにした観光施設もあるそうで、ぜひ一度行ってみたいと思っている土地です。 隣町に住んでいるという作者がとてもうらやましく思われます。

『花の絵本3 スイレンと熱帯の花』
倉下 生代(文),久山 敦(写真),咲くやこの花館(監修), 東方出版, 2000

 スイレンを中心に、熱帯の花を集めた写真集。
 大坂の「咲くやこの花館」で撮影されたものなので、どの種もそちらへ(周年開花でないものは開花時期に)行けば見ることが出来るはず。

 解説は咲くやこの花館の主幹の方らしいのですが、素人目にも疑問の残る品種名紹介があったり(詳しい方にとってはもっと気になる部分が多いのではないかと思われます)、解説文にあれもこれも盛り込もうとしたのか写真とちぐはぐ(写真は全て熱帯性であるのに、解説文は熱帯性と耐寒性入り混じった記述なので、揃うはずもないのだけど)だったりするため、写真集として見るには満足できるのですが、資料のひとつとして見ようとするには心許ないかもしれません。

 でもそれはさておき、写真満載で楽しめる一冊です。




雑誌・その他

『週刊 花百科 No.18 はすと睡蓮』

 講談社が2004年現在出している週刊シリーズの18号(2004年6月17日発売)。

 昔出てた花百科とはまたちょっと違った視点もあって面白かったです。 疑問点がないわけではないのだけど、大したことではないかもしれないと思いました。 ただ……カスピ海沿岸の野生種由来の蓮を育てている身としては、ロシアの蓮が無視されているのはちょっと悲しいなあと思います。

サライ
小学館,毎月第1&第3木曜日発売

●2003年14号●
小特集 江戸の夏の風物詩 「天上の花」蓮を卓上で育てる(6P)

●2001年14号●
特集3 江戸の風流あそび 睡蓮鉢で水草や金魚を愛でる(9P)

 サライはこの他にも金魚の特集をやったりしていて目を離せない雑誌です。

趣味の園芸
日本放送出版協会,毎月16日発売

●2005年8月号●
魅惑の熱帯スイレン(6P)

 熱帯スイレンの育て方・ムカゴ種の殖やし方。 熱帯スイレンは育てるのが難しいと思ってる方も多いでしょうが、実は案外簡単です(むしろ耐寒性の品種より簡単かもしれません)。

●2004年7月号●
モネが愛したスイレン(5P)
小鉢でつくる水辺の植物(7P)

 スイレンの植え方・育て方。 わかりやすくまとまっているのではないかと思いました。 その他「モネの庭」の特集として、フランスのモネの庭の取材記事や浜名湖花博の「花の美術館」の記事もあります。

●2003年7月号●
初めてのハス栽培(10P)

 蓮の植え方・育て方。 個人的には肥料に煮干しを使うことには疑問もあります(うまく行ってる人も多いみたいだけど、なんとなく失敗しそうで怖い)が、植え替えの手順が写真入りで詳しく解説されているのは参考になります。

●2001年7月号●
水辺の寄せ植え、楽しみ方(10P)

 とくに蓮・睡蓮について書かれているわけではありませんが関連はあるので。 睡蓮を寄せ植えに組み合わせて育てたりすると面白いのではないかと思います。

園芸ガイド
主婦の友社,奇数月8日発売

●2004年6月号[初夏]●
特集:ウォータープランツで初夏から夏をさわやかに演出しよう!(8P)

 「趣味の園芸 2001年7月号」と同じく、とりわけ蓮・睡蓮の情報があるわけではありませんが、室内園芸用の「セラミスグラニュー」という素焼きの粒状の用土を使って植えるというのが興味深いです。

●2003年8月号[夏]●
「ヒメスイレン」(2P)

 見開きたった2ページの小さな記事だけれど、ヒメスイレン限定で書かれているのでかなりわかりやすかったです。

『楽しい熱帯魚』
白夜書房,毎月11日発売

●2003年9月号●
睡蓮を楽しむ!(5P)

 熱帯魚の専門雑誌ですが、アクアリウムやビオトープ繋がりで水草関係の記事も多いようです。 とくにこの号は参考になるので、見かけたら入手することをお薦めします。
 ちなみに執筆担当は「熱帯スイレン水槽開花への道」のRED氏。 スイレンを植えた植木鉢を直接睡蓮鉢に沈めるのではなく、サイズを合わせた別の植木鉢を少量の土で睡蓮鉢内に固定し、その上(中?)に植えつけ用の鉢をセットする……という、以外だけれど効果的な植えつけ方法を紹介されています。

 2004年8月号(7月9日発売)で、再びRED氏によるスイレン特集が掲載されるそうです。 今年は図鑑やウンチクが中心だとか。 こちらも要チェックです。

『週刊 四季 花めぐり No.40 睡蓮・蓮』

 小学館が2003年に出していた週刊シリーズの40号。
 過去の2誌とちょっと趣が違い、花の名所を紹介することにポイントを絞っています。 そのおかげで内容はかなり充実していると思います。 お薦め。

no images

『週刊 園芸百科 〈フラワーオアシス〉 No.21 水辺の花でウォーターガーデン』

 こちらは小学館が2000年に出していた週刊シリーズの21号。
 「涼やかに咲くスイレン、ハス」とのあおりがついていて、一応それぞれ1ページずつ使って紹介されていますが、表紙写真はカラー(色じゃなくて植物のカラー)だし水生植物以外の記事も多いし、ちょっと期待はずれでした。

no images

『週刊花百科 Fleur(フルール) No.15 はすと睡蓮』

 講談社が1995年に出していた週刊シリーズの15号。
 当時は蓮・睡蓮について書かれた日本語の本がほとんどなかったのでとても嬉しかった本。 今となっては内容に不思議な点も見受けられるのですが……。 この手の週刊シリーズは以後数年おきに同じようなコンセプトのものが出ています。




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last update 2004.05.18