<その3:金鉱採掘現場見学>


1999年5月にヨハネスブルグ市内近くのゴールド・リーフ・シティというアミューズメントパークを見学してきました。
ここは、昔のゴールドラッシュ時代の町並みを再現した所で、日本で言うなら、さしずめ日光江戸村に志摩スペイン村のような雰囲気を加えて読売ランドのアトラクションを設置した様な感じです。
(つまり昔の町並みを再現しつつ、遊園地の乗り物があって、なんだか分けのわからないキャラクターが居るのです。)
一応中には郵便局や教会、銀行なの町の機能、ホテルなどの宿泊設備も整っています。また隣接地にはカジノを建設中で99年12月完成予定だそうです。
さてここの見所はサンダーマウンテンでもカップ&ソーサーでもありません。
アンダーグラウンドツアーと呼ばれる金鉱採掘跡の見学です。
すなわちここゴールドリーフは採掘現場跡に作ったアミューズメントパークなのです。

まず、見学に当たり身に付けなければいけない装備品があります。
それはそれはヘルメットとカンテラ(バッテリーを肩に掛けて使う懐中電灯)です。入り口で受け取ります。

そしてリフトに乗り込みます。
このリフトは一つの滑車に2つの箱?がついていて、片方が地下にあると、片方が地上入っているという様な具合になっています。そのため地下と地上でベルを使って連絡を取りながら上げたり下ろしたりしています。
さて一気に地下220mまで下ります。

上の映像が地上のリフト乗り場、下の映像が地下の乗り場

ところで金採掘現場って地下どのくらまで堀進められているかご存じですか?
今回見学した地下220mと言うのはヨハネスブルグの中心街にあるカールトンセンタービル52階と同じ長さになるそうです。
つまり地下52階と言うことです。

これはこの金鉱採掘の地図?です。
左上の方に赤く示したところが今回の見学場所地下220m地点です。
縦に3本垂直に下りる様なトンネルが示されていますが、この1本が1km。
つまり1km掘っては次の1kmを堀り、そして次の1kmと言うようになっています。従って一番下の地点は地下3.2kmだそうです。
斜めに掘られているのが金脈に沿った採掘トンネル。この場所は丁度35度の傾きだったと説明がありました。

さて中に入ってみるとご覧のように真っ暗です。
持たされたカンテラをつけないと歩くことは出来ませんでした。
途中に作業員受付カウンターが残っていました。
当時作業する者はここで申請をしてから地下へ進んだそうです。こうして誰が今中に居るのかを把握してたのですね。

上の画像は当時使われていた石を運ぶ貨車?です。
これ一杯で約1トンの石を運べたそうです。
しかし、その1トンの石から取れる金はおおよそ大人の人の小指の頭ほど。
1クルーがーランドだとガイドさんは言っていました。
さて採掘された石は地上へ運ぶ必要があります。

かなり大きすぎて画面に入りきらないのですが、このような大型の滑車を使って運び出します。
ちなみにロープを引っ張るために下のような大型な装置が上の画面右側にあるのです。

と言うことでおおよそ40分ぐらいの見学ツアーでした。
この見学には必ずガイドがつきます。と言うか、ガイドさんが居ないと間違いなく地下で迷子になるのとなにがなんだか分からないでしょう。
日本では絶対に見学できない金鉱採掘現場見学でした。

ホームへ戻る目次に戻る