96年6月末に久々にバハレーンに行って来ました。
バハレーン?と思われる方は多いのではないかと思いますが、バハレーンはペルシャ湾にある 大小33の島から形成される島国で,中近東諸国の中では比較的自由な雰囲気を楽しめる国です。

気候は乾燥砂漠気候で、夏は特に暑く、且つ湿度も高く、気温は40度以上、 湿度は80%を越えます。
日本との時差は6時間あり、日本の正午はバハレーンでは朝6時となります。

<入国するには?>

バハレーン入国にはビザが必要となりますが、空港で買うことが出来、滞在出来る時間により下記のように料金が異なります。
BDとはバハレーンディナール(通貨単位)の事で、BD1は約300円相当です。(96年6月現在)
日本よりバハレーンに行くには、香港より乗り継いで入るのが一般的なようです。
ただ、本数が限られていますので、日程によりルートを選ぶ必要があります。
今回は、香港よりキャセイパシフィック航空にてアラブ首長国連邦のドバイ経由 バハレーンへ入りました。

<習慣?>

バハレーンは他のアラビア諸国同様イスラム教の国ですが、比較的自由な雰囲気の国で、 アルコールも飲むことが出来ます。
また、ホテルのプールでは水着姿の女性も見ることが出来ますので、 いつもと変わりない生活を楽しむことが出来ます。
ただ、イスラムの国ですから、自由と言っても異性への握手やむやみやたらに写真を 撮る事は控えた方が良いと思います。

<海がきれい!>

バハレーンは何度も書いたように小さな島国です。
従い、いたる所から海を見ることが出来ます。
その海の色がきれいなこと!!
浅いところは緑色っぽい感じ、遠くに行けばコバルトブルーと言った感じでしょうか。
何しろ日本では先ず見ることが出来ない海の色を楽しむことが出来ます。
そんなにきれいな海であるにも関わらず、日本の様に海水浴を楽しむ人は無く、 ひたすらきれいな海岸線が続いていると言った感じでしょうか。
まぁ,夏は40度を軽く越えますので、海水の温度も高く、泳ぐには暖かす ぎるといった意見もあり、また,ちょっと外にいるだけでかなり日焼けをしますので、 あまりお奨めで無いのかも知れません。

<プールを冷やす?>

バハレーンの夏はとにかく暑いです。
あっと言う間に日焼けはするし、湿度は高いし。
従って海の水もお風呂のように暖かくなっています。
と言うことは、当然ホテルのプールの水もなま暖かくなってしまいます。
そこで、バハレーンの一流と言われるホテルはプールの水を冷やすことをするそうです。
日本では,プールを暖める、すなわち温水にすると言うことはあっても冷やすことはしない でしょう。
ところが、ここでは冷やさないと泳げないので,プールの温度を下げると言ったことをする そうです。
暑い国ならではの事でしょう。


<食事は自由>

食事制限無し!
イスラム教は基本的に酒をたしなむことと、豚肉を食べることを禁じています。
が,しかし、バハレーンではその両方を楽しむことが出来ます。
イスラム教は基本的に酒をたしなむことと、豚肉を食べることを禁じています。
が,しかし、バハレーンではその両方を楽しむことが出来ます。
バハレーンには2件ほどの日本料理屋がありますが、その内1番のお奨めは ヒルトンホテルにある慶(けい)というレストランです。
ここでは、日本と全く同じようにビールを飲んだり、つまみを食べたり、はたまた豚カツを 食べたりすることが出来ます。
バハレーンは中近東のオアシス!と言った感じさえします。

<サウジアラビアと橋でつながっている>

バハレーンよりサウジアラビアのペルシャ湾に面した町、ダーランとは橋で結ばれています。
この橋は、一説によれば、サウジ人が週末にバハレーンまで酒を飲んだり遊びに来れるよう にと造った橋と言われています。
この橋は片側2車線で、途中にサウジアラビア、バハレーンの入国審査場を設けた それはそれは立派な橋です。
また、入国審査場の手前には、サウジ側、バハレーン側でそれぞれ展望台が設けてあり、 雄大な橋を眺めることや、双方の国を遠くに見ることが出来ます。


<橋を渡ってサウジアラビアへ入国>

今回は初めて橋を渡ってバハレーンよりサウジアラビアへ入国しました。
先ず、ホテルにチャーターしたタクシーが迎えに来ます。
料金はサウジアラビアのダーラン空港までBD35でした。
車で進むこと約30分、橋の入り口の料金上へ到着、そこで通行料を払い、 いよいよ橋を渡り始めます。
橋と言っても全ての区間が海の上にあるわけではなく、一部は海を埋め立てた様な作りの 道になっており,所々船が通れるようにと橋が架かっている感じです。
やがて遠くに2本の展望台が見えてきます。
片方がバハレーン側、もう一方がサウジアラビア側にある展望台です。

展望台は2つのパートに分かれていて、下部は展望レストラン、上部は展望台と言う ように分かれていますが、上部の展望台でもビルの6階位の高さしかありません。
しかし、周りは海と橋だけですから、眺めは最高です。
でも、展望台のガラスが汚れているので外の景色がきれいに見れないのが何とも残念ですが。
さて、バハレーン側の展望台を右手に見ながら進むといよいよバハレーンよりの出国手続きです。
空港より出国する場合は出国税としてBD3を払う必要がありますが、車で出国する場合は 出国税は不要です。
車の運転手が自分のパスポートと一緒に我々のパスポートをまとめて車の中からカウンター へ提出、待つこと5分ぐらいで無事に出国のスタンプが押されてパスポートが戻ってきます。
車は次のポイントへと進みます。
次はサウジアラビアへの入国手続きです。
飛行機での入国は大変な時間がかかるのですが、車の場合は比較的スムースです。
出国同様全員のパスポートを車を横付けしたカウンターへ提出、車の中で手続きが終わるのを 待っているだけです。
待つこと10分前後、ようやく入国手続きが終わりサウジアラビアへの入国となりましたが、 この先もう一つの難所が待っています。
それは税関検査、すなわち手荷物検査です。
車を指定された場所へ止め、全員車から降り、車のトランクルームより持 ち込む荷物を取り出します。
1カ所の検査様レーンには3台までの車が止められるようになっており、 それを一人の検査官が担当します。

レーンは全部で10カ所以上はあります。
3台の車を順に検査するのですが、これがすごい!
先ず、トランクルームをチェック、その後、キャビンの中に入り、 シートを全てはがしてチェック、最後にエンジンルームと、車の下をチェックして完了です。
はがされた椅子は、待機していた作業着を着た作業員によりはめ込まれます。
すなわち、検査員ははがしたり、開けたりはするのですが、後の始末は何もしません。
無論、車が終わった後は手荷物の検査です。
こうして車をバラバラにするような感じのチェックと、空港と同様の手荷物検査を経て 入国審査完了となり、はれてサウジアラビア側の橋を進みながらダーランへの移動とな った次第です。
ただ、感じとしては、空港で入国審査をするよりはかなり楽な感じで手続きを行うことが 出来ます。
ちなみに今回はホテルを出発してからダーランの飛行場までの一連の移動には約1時間半近 く時間を有しました。

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